大阪大学の研究チームによって、私たちの体内における免疫反応に関する新たな研究成果が報告されました。この研究は、2023年7月12日に国際学術誌「JCI Insight」に掲載された基礎研究の報告です。
新しい研究成果の概要
研究チームは、体内に存在するRNA分解酵素という物質が、免疫システムの中でこれまで報告されていなかった役割を果たしていることを発見しました。免疫反応のメカニズムについて、新たな知見が得られた形です。
研究の詳細について
研究チームは、免疫複合体と呼ばれる物質と、RNA分解酵素との関係に注目して研究を進めました。その結果、RNA分解酵素が免疫複合体の働きに関与することが研究で確認されました。
この研究成果の意義
この研究は、私たちの体内で起こる免疫反応のメカニズムの理解を深める可能性があります。特に、自己免疫に関する研究において、新たな研究の方向性を示すものとして注目されています。
なお、この研究結果は基礎研究段階のものであり、さらなる検証が必要です。
研究チームについて
この研究は、大阪大学感染症総合教育研究拠点の荒瀬尚教授を中心とする研究チームによって行われました。同大学の先端モダリティ・ドラッグデリバリーシステム研究センターとの共同研究として実施されています。
参考文献・情報源
- JCI Insight(2023年7月12日掲載)
- 論文タイトル:Positive and negative regulation of the Fcγ receptor-stimulatory activity of RNA-containing immune complexes by RNase
- 著者:Ryota Naito, Koichiro Ohmura, Shuhei Higuchi, Wataru Nakai, Masako Kohyama, Tsuneyo Mimori, Akio Morinobu, Hisashi Arase
- 研究機関:大阪大学感染症総合教育研究拠点