新年あけましておめでとうございます。
免疫力改善ラボです。
みなさま、初詣には行かれましたか?
「大吉だった!」「末吉だった…」と、おみくじの結果に一喜一憂するのもお正月の楽しみですよね。
私たちはどこかで、「健康や寿命は、生まれ持った『運(遺伝子)』で決まっている」と思いがちです。
「親ががん家系だから…」
「太りやすい体質だから…」
しかし、21世紀の生命科学において、その常識は過去のものになりつつあります。
2026年のスタートに、皆様にぜひ知っていただきたい希望の科学、それが「エピジェネティクス(後成遺伝学)」です。
今回は、私たちの意思と行動で、持って生まれた遺伝子の働きさえも変えられるという、驚きのメカニズムについてお話しします。
遺伝子は「楽譜」にすぎない
これまでの常識では、遺伝子は「絶対に書き換えられない身体の設計図」だと考えられてきました。
しかし、エピジェネティクスの考え方は違います。
遺伝子はあくまで「楽譜」のようなもの。
そして、その楽譜をどう演奏するか(どう表現するか)を決める「演奏家」は、あなた自身(環境や習慣)なのです。
同じ楽譜でも、演奏家によって美しい音色にもなれば、不協和音にもなります。
これと同じで、全く同じDNAを持っていても、後天的な生活習慣によって、遺伝子のスイッチがONになったりOFFになったりすることがわかっています。
NASAの「双子研究」が証明した衝撃
このことを証明した有名な研究があります。NASA(アメリカ航空宇宙局)が行った双子の宇宙飛行士の研究です。
全く同じ遺伝子を持つ一卵性双生児の、兄は宇宙ステーションで1年間過ごし、弟は地球で過ごしました。
すると、帰還後のDNA検査で、彼らの遺伝子の発現(スイッチの入り方)に大きな違いが生じていたのです。
これは極端な例ですが、私たちの日常でも同じことが起きています。
食事、ストレス、睡眠、運動。これら日々の選択が、DNAに「付箋(タグ)」を貼り付け、遺伝子の働き方をリアルタイムで書き換えているのです。
2026年、あなたの行動が「タグ」になる
では、具体的にどんな行動が遺伝子に良い影響(良いタグ)を与えるのでしょうか?
これまでにこのブログで紹介してきた「免疫ケア」や「腸活」は、まさに遺伝子のスイッチを良い方向に切り替えるアクションそのものです。
- 野菜や発酵食品を食べる
→ 炎症を抑える遺伝子のスイッチをONにする。 - 適度な運動をする
→ 脂肪燃焼やエネルギー代謝に関わる遺伝子を活性化させる。 - ストレスケア(睡眠・瞑想)
→ 老化を早める遺伝子の暴走を食い止める(OFFにする)。
逆に、暴飲暴食や睡眠不足を続けると、病気のリスクを高める遺伝子のスイッチがONになってしまう可能性があります。
つまり、今日あなたが食べるランチ、今夜の睡眠時間が、あなたの遺伝子という楽譜に、新しい演奏記号を書き込んでいるのです。
「運命」は食事と習慣で書き換えられる
「親がそうだったから、自分もそうなる」
そんなふうに諦める必要はありません。
持って生まれた遺伝子は変えられませんが、その使い方は今のあなたの行動次第でいくらでも変えられます。
「おみくじ」の運勢は変えられませんが、あなたの「体の運命」の主導権を握っているのは、神様ではなくあなた自身です。
まとめ
- 遺伝子は「決定された運命」ではなく、書き込み可能な「楽譜」である(エピジェネティクス)。
- 食事や習慣によって、遺伝子のスイッチ(ON/OFF)は後天的に変えられる。
- 2026年の毎日の選択が、未来のあなたの体をデザインする。
新しい一年が始まりました。
今年は、ご自身の遺伝子という素晴らしい楽器を使って、どんな音楽(人生)を奏でたいですか?
「若々しくありたい」「病気に負けない体でありたい」
その願いを叶えるための具体的な方法は、今年もこのブログで科学的根拠とともにお伝えしていきます。
2026年が、皆様にとって心身ともに健やかで、最高のハーモニーを奏でる一年になりますように。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
参考文献
- Garrett-Bakelman, F. E., et al. (2019). The NASA Twins Study: A multidimensional analysis of a year-long human spaceflight. Science.
- Feil, R., & Fraga, M. F. (2012). Epigenetics and the environment: emerging patterns and implications. Nature Reviews Genetics.